ジョン・キャメロン・ミッチェル演じるヘドウィグ・アンド・アングリーインチ スペシャルショー。
10月17日 NHK大阪ホール
サイコーの夜だった。
やっぱり本物は違う!
奇跡的にとれたチケットを握りしめ、会社を早々に退社してNHK大阪ホールへ。
2階席だったけど、舞台までの距離が近い。
開演時間の7時を過ぎ、ホール全体がゾワソワするなか、「ヘドウィグ」コールを叫びながら中村中演じるイツァークが1階客席に登場。
ホール全体が「ヘドウィグ」の声に包まれる中、ジョン・キャメロン・ミッチェル演じるヘドウィグ登場、全員総立ちの中「Tear Me Down」。
あー、目の前に本物がいるよ〜。声が変わることもなく、体型もかわることもなく(ちょっとぽっちゃりしてるかも)、スクリーンで見たままのヘドウィグが舞台にいる。もう、感動すぎる。10年前に見た中村中も、パワーアップして存在感がハンパない。
舞台上は、バンドメンバーが横に並び、中村中が日本語でヘドウィグを演じ、歌になるとジョン演じるヘドウィグにスイッチするという形式。プロジェクトマッピングを使った映像と歌を融合させた舞台でした。
嬉しかったのがトミー・ノーシスをきちんとストーリーに入れていた点。これまで山本耕史、森山未來演じるヘドウィグを観劇したけど、舞台とも単なるヘドウィグのみのライブ・ショーだったり、舞台設定が変わっていたりと、ちょっと ? な部分があった。
だけど今回はきっちりと生い立ち、結婚生活、トミーノーシスなどを、中村中、ジョン・キャメロン・ミッチェルが演じていた。ジョンが唄う「Wicked Little Town」のトミーノーシスのアンサーソングからの「Midnight Radio」で終演。
途中、北朝鮮の時事ネタや怪しげな日本語を喋ったりして笑いありの感動の1時間半はあっという間に終わった。
アンコールで最新曲「End of Love」歌い、鳴り止まぬ拍手に最後舞台に登場。「早く帰れ!」と笑いを誘い去っていきました。中村中がカーテンコールで「着飾った自分を脱いで、素の自分で勝負するヘドウィグを見習いたい」といった言葉も胸に残りました。
ひょっとしたら最後かもしれない本物によるステージ。
サイコーの夜でした。
ありがとうジョン・キャメロン・ミッチェル!
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ スペシャルショー公式サイト