ついに買ったった。
なにをって?
真空管アンプですよ。真空管アンプ。
その名も
トライオードTRV-35SE。
買ったった。
日本製の真空管アンプ トライオードTRV-35SE
これまで20年間使っていたプリメインアンプ デノンPMA390Ⅱの調子が悪い。立ち上がり時に、必ずといっていいほど左のスピーカーから音が出てこない。ボリュームを、いちど最大ぐらいまで回してやると治るんだけどね。ググってみると、コンデンサなどの経年劣化が原因らしい。
2016年は約20年ぶりにスピーカー、レコードプレイヤーとオーディオ機器を新しくした1年だった。2017年はアンプを新品にしよう!と新年に思いたつ。
で、色々調べた結果、オーディオ初心者の私がたどり着いたのがトライオードの真空管アンプTRV-35SE。
真空管アンプって、ノスタルジックな外観が、見るからにイイ音出しそうな雰囲気だし。そのなかでもトライオードに決めたポイントをまとめてみる。
トライオード真空管アンプのココが良い
- お値段が手頃
- 真空管を交換すれば上位機種になる
- デザインがおしゃれ
お値段が手頃
オーディオ初心者のわたしにとって 難しい、敷居が高い、真空管?なんだそれ?ってイメージで、一部オーディオマニアだけのモノ、と思っていた真空管アンプ。
その原因のひとつともいえるのが、真空管アンプは高価だということ。
その点トライオード製品は、「真空管アンプをもっとお手軽に楽しんでほしい」という理由から、抑えめの価格帯になっています。
今回購入したTRV-35SEも、実売価格12万円前後。で、オーディオの世界では低価格の部類でありながら、高級アンプにも劣らない音を出す!となればオーディオ初心者でも、よっしゃ、ちょっと背伸びして買ってみるかっ、てなりますよね。
真空管を交換すれば上位機種になる
このトライオードTRV-35SEには、上位機種TRV-88SEというモデルがあります。なにが違うのかといえば、出力管である真空管の種類が違うだけっぽいです。TRV-35SEはEL34、TRV−88SEにはKT88という真空管が使われています。TRV-35SEの真空管を、KT88真空管に交換してやると上位機種のTRV-88SEになるんです。
実際、同梱されていたマニュアルもTRV-35SE、TRV-88SEで共通です。
真空管アンプの魅力のひとつに、真空管を交換することで音の変化を楽しめる点があります。このへんは、レコードプレイヤーのカートリッジに似てますね。
デザインがおしゃれ
オーディオ機器って、どれもこれも黒のイメージしかない。インテリアとして考えると、ちょっとイケてない。でもトライオードのTRV-35SEは朱色。赤ではなく紅、くれない、って感じ。真空管のノスタルジックな見た目もあって、インテリアとして部屋にも馴染むと思います。実際、もう少し小さくて、オシャレを意識してデザインされた、女性向けの「Ruby」というアンプもあります。
やっぱり真空管むき出しが、レトロメカニカルな感じで味わいありますよねぇ。
アンプの電源を淹れると、真空管を温めるための素子が、ぼやーっと明るく光るのが温かみを感じます。実際、手をかざすとホントに暖かいんですけどね。夜は部屋の灯りを落として、アンプの電源を入れるようになりました。
聴く、見る、五感フルで音楽を楽しむ。
これもまた真空管アンプの魅力ではないでしょうかね。
ココがイマイチ
- phono入力がない
- サイドウッドが別売
- 付属の電源コードが短い
- リモコンがない
phono入力がない
ご覧のようにTRV-35SEには、レコードプレイヤーを繋げるためのphono入力がないので注意。フォノイコライザーを用意するか、レコードプレイヤーに機能が搭載されているなら有効にしましょう。
デノンDP300F には、フォノイコライザー機能が搭載されています。さっそくターンテーブル下にあるフォノイコライザー有効、無効スイッチをOFFからONに切り替え。あとはアンプ側のLine端子にレコードプレイヤーを接続してセット完了。
サイドウッドが別売
アンプ本体のサイドに取り付けるパーツが、別売になっている。なんで最初からついてないのかは不明。別に無くても、全く気にならないんだけどね。
付属の電源コードが短い
付属の専用電源コードが、ちょっと短いかな。
リモコンがない
いまや何でも遠くから、リモコン「ピッ」で操作できる時代。ないんです、リモコンが。時代を逆行して、真空管アンプを使ってるんだから、そりゃデジタル感ありありのリモコンも無いでしょ、と言われれば、それまでなんですけどねw 安心してください。リモコンが付属した兄弟機種TRV-35SERがあります。
実際に音を出してみて
あー全然違う。
音が違うんだよ。音が。。。
アンプを繋げてすぐの感想。前回の記事、アマゾンのスピーカーケーブルでは違いのわからなかった音が、今回はハッキリと違うってわかる。
イイ!
Good!
トレビアン!
すべての音がハッキリと聞こえる。これまで20年前の入門アンプ機で良しとしていたが、上には上がいくらでもあることを知らされる。
真空管アンプの音には「艶がある」とよく言われますが、女性ジャズ・ヴォーカルはホント艶がある。なまめかしい。弦楽器の弦が震える感じ、ウッドベースの重く空気が震える響きなど、すべて新鮮に聞こえる。
半導体を使用して音を増幅させるアンプとは違って、真空管特有の歪みが生じるかららしい。この歪みが、デジタルにはない音に温かみや艶を感じさせてくれる。
あー、買って良かった。
トライオードの製品は真空管アンプとしては、価格が抑えめなので、初心者にオススメの1台ですよ。
これからもオーディオライフを楽しんでいきます!
現在の構成
- レコードプレイヤー デノンDP300 (カートリッジ オーディオテクニカAT5V)
- CDプレイヤー デノン DCD790
- スピーカー ダリ センソール3
- アンプ トライオード TRV-35SE
トライオードTRV-35SE各部詳細
オレンジ色に光る電源ライト。真空管の光とマッチしてグッド。
アンプ正面中央には、ヘッドフォン入力端子と録音用ライン3端子。ヘッドフォン出力端子も真空管回路になっています。
ボリュームと入力切り替えスイッチ。アンプの定格出力は35w+35W。8畳で聴くには写真の位置のボリュームで十分。
電源とスピーカー出力端子。スピーカーへの接続は、裸線、Y端子、バナナプラグに対応。センソール3のインピーダンスは6Ω。+端子は6Ω側と繋ぎます。
真空管アンプとは
オーディオアンプの役割は、レコードやCDでひろった電機信号をスピーカーで鳴らせるほど大きな音に増幅させることです。電気信号の増幅を真空管でおこなっているものを真空管アンプといいます。
なぜ真空管アンプは良い音が出るのか
真空管で増幅された音には「歪み」が生じます。この歪みを利用して音を出力するアンプとして、ギターアンプや一部オーディオマニア向けに真空管オーディオアンプがあります。真空管アンプから出力される音は、耳に自然と馴染み柔らかく暖かみのある音などと言われています。
真空管アンプの注意点
寿命とか
お店の人が教えてくれた真空管アンプ関しての注意点。
- 真空管なので寿命が必ずくること。
- イージー・リスニングにはあまり向かないこと。
真空管アンプの寿命が来た場合は、いきなり音が聞こえなくなることはなく、徐々に雑音などが混ざってくるらしい。半導体アンプだと、いきなり壊れて音が出なくなるパターンが多いみたいだけど。その点、真空管アンプのほうが故障を察知しやすいとのこと。また真空管の寿命がほとんどなので、真空管交換で済みます。
真空管アンプは真空管を温めて音を出力、コントロールします。電源を入れてすぐに万全の状態になるわけではありません。パッとつけてパッと聴くというスタイルには向きません。
購入時の注意点
このアンプ、重さが18kgもあります。 真空管アンプって全部こんなに重いのでしょうかね?
電車で持って帰ろう、とはいかないので注意です。