1年ほど前に、プリメインアンプとして使っているトライオードTRV35SE の真空管が切れたので交換した。
その時は、なにも考えずにとりあえず切れた1本ぶんのみを購入して交換。
でも、いまになって交換した真空管12AU7が2本使われていることがひっかかってきた。
スピーカー左右の音量が違う感じがする
前回は、ヨドバシで12AU7で商品検索をして、 トライオード対応品 とかいてあった商品をポチった。
そして届いたのが左側の赤いロゴマークの書かれたJJ Electronic 12AU7/ECC82の真空管です。右側の真空管がもともとトライオードTRV35 SEにささっていたもの。説明書によると中国産の真空管のようです。
1年前の交換時の状態。前段に3本プリ管が並んでいて、左右の2本が12AU7です。で、1年前は、右側の切れた真空管1本のみを交換しました。
で1年もたった最近になって、よ〜くスピーカーからの音を聴いてみると、左右で音量が微妙に違う感じがするんですよね。
そこから気になって色々と調べてみると、商品名に「2本マッチ」など「マッチ」とついた真空管がある。
真空管は1本1本特性が違う
そうなんです。どれも同じに見える真空管だけど、1本1本特性が違うんです。品質がバラバラといったほうがいいのだろうか。
とにかく同じ品番タイプだから問題ないだろう と思って1本だけ交換したけど、どうも2本とも、それも特性の似たもの同士を選別した、いわゆるマッチされた2本の真空管を同時に交換するほうがいいみたいだ。
そこで今回は、特性の揃った真空管をペアで販売している vintagesound にてelectro-harmonixの真空管12AU7を2本購入してみました。
金額は 1年保証付きの9,240円(税込み)+送料1,100円 。注文翌日には届きました。
vintage sound https://vintagesound.jp/
Made in Russia の文字。ピンがゴールドメッキされてます。
左から トライオード純正?中国製、JJ Electronic スロバキア製、electro-harmonix ロシア製 の12AU7。
こうしてみると、中のパーツ、プレート形状などがそれぞれ違いますね。
さっそく2本交換します。
写真撮影用にかたむけてますが、抜き差しは真っ直ぐにおこないましょう。
さっそく視聴
前段左から electronic harmonix12AU7、中国製12AX7、electronic harmonix12AU7。当然ながら、見ためそろっているほうが良いですねw
このelectronic harmonixの真空管、ほかの真空管と違ってあまり光らないようだ。
72時間のエージング済みということで、視最近よく聴いているビル・エヴァンスのリーダーデビュー作「ニュー・ジャズ・コンセプションズ」をさっそくかけて聴いてみる。タイトル通り、それまでのジャズとはちがう、オシャレ感漂う新しいジャズの方向性をしめした1作。
おお、アンプのボリューム位置は同じなのに音量がアップしたような感じだ。けっしてキンキンしているわけではないが、鍵盤のタッチによっては、耳に刺さるような感じも。だけど嫌な感じではない。
ピアノのいち音いち音がはっきりとして、前にもましてメリハリの効いた音にきこえるぞ。
そして気になっていた、左右スピーカーからの音量の差も感じなくなった。音量が大きくなった感じがするのも、左右音量が揃ったからかもしれない。
同タイプのオーディオ真空管を交換するときは全て交換しよう
プリ管2本の交換で結構音の感じが変わった感じがする。これは1年前、12AU7を1本だけ交換した時には感じなかったことです。
もし真空管アンプで、おなじタイプの真空管が2本以上使われているなら、交換時にはすべての真空管を交換しましょう。
次は12AX7も交換してみたいと思う。