「最近、電動自転車の充電がすぐになくなる…」「走行距離が短くなった気がする…」
もしそう感じているなら、それは電動自転車のバッテリー寿命のサインかもしれません。バッテリーは消耗品。快適な電動自転車ライフを続けるためには、いずれ交換が必要になります。
しかし、「電動自転車 バッテリー交換 費用って、どのくらいかかるの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、電動自転車のバッテリー交換にかかる費用の目安から、費用を抑えるための代替バッテリーの賢い選び方、さらには交換時の注意点まで、徹底的に解説していきます。
電動アシスト自転車のバッテリー交換
電動自転車のバッテリー交換費用、一体いくらかかる?
電動自転車のバッテリー交換にかかる費用は、主にバッテリー本体の価格と、必要に応じて発生する交換作業費で構成されます。
バッテリー本体の価格:3万円~6万円が目安
これがバッテリー交換費用の大半を占めます。価格はバッテリーの容量(Ah:アンペアアワー)に大きく左右され、容量が大きいほど高価になる傾向があります。
容量の目安 | 価格帯の目安 | 走行距離の目安 |
---|---|---|
8.0Ah程度 | 3万円~4万円 | 短距離移動向け |
12.0Ah程度 | 4万円~5万円 | 日常使い向け |
16.0Ah以上 | 5万円~6万円 | 長距離移動向け |
多くの場合、バッテリー交換は3~4年に一度、または充電回数700~900回程度が目安と言われています。
交換作業費:自分で行えば無料、お店に依頼すれば数千円
自分で交換する場合:無料
電動自転車のバッテリーは、多くの場合、差し込むだけで簡単に交換できる構造になっています。工具も不要なタイプがほとんどなので、自分で交換すれば作業費はかかりません。
自転車専門店に依頼する場合:数千円程度
自転車専門店(サイクルベースあさひ、イオンバイクなど)や購入店に依頼すると、バッテリー本体価格に加えて、別途数千円程度の交換手数料が発生することがあります。バッテリーの処分も依頼できるため、安心・手軽に済ませたい方におすすめです。
費用を抑えたい!代替バッテリーの賢い選び方と注意点
「純正バッテリーは高い…もう少し安く交換できないかな?」そう考える方もいらっしゃるでしょう。そこで選択肢になるのが、代替バッテリーです。しかし、代替バッテリー選びには注意が必要です。
代替バッテリーの種類
互換性のある他社製バッテリー
純正品と互換性があるとされる、第三者メーカー製のバッテリーです。純正品よりも安価な傾向があります。
バッテリー再生(リフレッシュ)サービス
現在お使いのバッテリーケースを再利用し、内部の劣化したセル(電池)のみを新しいものに交換するサービスです。販売終了のバッテリーでも対応可能な場合があり、新品購入よりも費用を抑えられることがあります。
代替バッテリーを選ぶ際の最重要ポイントと注意点
安価な代替バッテリーに安易に飛びつくのは危険です。以下のポイントを必ず確認しましょう。
自転車本体とバッテリーの「型番」と「電圧(V)」の完全一致
これが最も重要です。電動自転車のバッテリーは、メーカーや車種、年式によって形状、電圧、通信方式が異なります。
現在お使いのバッテリー本体に記載されている「型番(品番)」と「電圧(V)」を必ず確認してください。 そして、代替バッテリーがその型番と電圧に完全に適合するかを販売元に確認しましょう。
メーカーの公式サイトでも、車種名やバッテリー型番から適合バッテリーを検索できます。
- パナソニック:https://cycle.panasonic.com/accessories/battery/
- ヤマハ:https://www.ysgear.co.jp/Search/Pas-Battery/
- ブリヂストン:https://www.bscycle.co.jp/assist/battery/batterycheck.html
充電器との互換性
新しいバッテリーが、現在お使いの充電器で問題なく充電できるかも確認が必要です。互換性がない場合、別途充電器の購入が必要になることもあります。
安全性と保証
経済産業省も注意喚起していますが、安価すぎる非純正バッテリーの中には、安全対策や品質管理が不十分な粗悪品があり、発熱、発煙、発火などの事故につながるリスクがあります。信頼できる販売元から、PSEマーク(電気用品安全法適合)など安全基準を満たしている製品を選びましょう。
万が一のトラブルに備え、販売元の保証内容も確認しておくことが重要です。非純正品の使用は、自転車本体のメーカー保証対象外となるケースが多いことにも留意しましょう。
容量(Ah)の確認
元のバッテリーと同じか、それ以上の容量を選びましょう。容量が大きいほど走行できる距離は伸びますが、その分価格も高くなります。
バッテリー交換、どこでできる?
バッテリー交換は、以下の場所で可能です。
購入した自転車店
最も確実な方法です。適合する純正バッテリーを取り寄せてくれます。
自転車専門店(サイクルベースあさひ、イオンバイクなど)
店頭でスタッフに相談しながら適切なバッテリーを選べます。交換作業も依頼できます。
メーカー正規販売店
メーカーの純正品を確実に購入できます。
ネット通販サイト(Amazon、楽天市場など)
価格を抑えられる場合がありますが、適合する型番を自分でしっかり確認する必要があります。信頼できるショップを選びましょう。
バッテリー再生(リフレッシュ)専門店
前述の通り、費用を抑えたい場合や、販売終了のバッテリーの場合に有効な選択肢です。
バッテリーを長持ちさせるための日頃のケア
バッテリーの寿命は、使い方や保管方法によっても変わってきます。
過充電・過放電を避ける
充電器に繋ぎっぱなしにしない、バッテリー残量がゼロのまま放置しないようにしましょう。
過充電・過放電を避ける
充電器に繋ぎっぱなしにしない、バッテリー残量がゼロのまま放置しないようにしましょう。
高温を避ける
直射日光の当たる場所や、夏場の車内など、高温になる場所での保管は避けましょう。
定期的に充電する
長期間使わない場合でも、月に一度は充電し、バッテリー残量を半分程度に保つようにしましょう。
不要バッテリーはどう捨てる?何ゴミ?
電動自転車のバッテリーは、一般的な燃えるゴミや燃えないゴミとして捨てることはできません。
これは、リチウムイオン電池などの小型充電式電池が使用されており、強い圧力や衝撃を受けると発火する危険性があるためです。実際に、ゴミ収集車やゴミ処理施設での火災事例も報告されています。
電動自転車のバッテリーは「リサイクル」が義務付けられており、以下のいずれかの方法で処分するのが一般的です。
購入した自転車販売店や同じメーカーの取扱店に引き取ってもらう
多くの店舗で無料回収を行っています。 事前に回収が可能か、費用がかかるかなどを確認しておくとスムーズです。
一般社団法人JBRCの回収協力店に持ち込む
JBRC(小型充電式電池リサイクルセンター)は、小型充電式電池の回収・リサイクルを推進している団体です。 JBRCのウェブサイトで、お近くの回収協力店(家電量販店、ホームセンター、自転車販売店など)を検索できます。 持ち込む際は、バッテリーの端子部分をビニールテープなどで絶縁処理しておく必要があります。
自治体の回収を利用する(一部の自治体のみ)
一部の自治体では、「有害ごみ」や「危険ごみ」として回収している場合があります。 ただし、多くの自治体ではバッテリーの回収を行っていないため、必ずお住まいの自治体のホームページなどで確認してください。
ネット通販を利用する
アマゾン、楽天市場などに出店しているサイクスショップなどでバッテリーを購入すると、不要バッテリーの回収をおこなってくれる場合があります。
まとめ
電動自転車のバッテリー交換は、決して安くない出費ですが、快適な電動自転車ライフを続けるためには不可欠です。
「電動自転車 バッテリー交換 費用」を抑えたい場合は、代替バッテリーも選択肢になりますが、何よりも安全性と適合性を最優先に、慎重に製品を選びましょう。
もしバッテリーの減りが早くなったり、走行距離が短くなってきたと感じたら、この記事を参考に、ご自身の電動自転車に合った最適なバッテリー交換方法を検討してみてくださいね。