前回、トライオード真空管プリメインアンプTRV35のプリ管ドライバー段12AU7を2本交換。
前段両サイドのプリ管を交換して音質変化がみられた。
ならば、前段メインのプリ管初段12AX7も換えたくなるでしょ。
と、いうことでさっそく交換してみた。
エレハモ、ムラード、タンソル、ゴールドライオン さてどれにしよ
12AX7の真空管は、オーディオやギターアンプでも幅広く使われているので、現在でも作っているメーカーがおおい。
- Electro-Harmonix
- JJ
- Gold Lion
- Mullard
- Tung-sol
あたりが、手に入りやすいメーカーでしょうか。
ちなみに
- 12AX7
- ECC83
- CV4004
これは同じ真空管タイプになります。12AX7はアメリカ、ecc83はヨーロッパでの呼び名。
現在、純正で装着されているものより、音の違いをはっきりと体感したいので、ここは値段お高めが良いものだと信じて、Gold Lion ゴールドピンをテクソルのサイトで購入。ポチった翌日には届きました。
テクソル
https://tecsolinc.shop-pro.jp/
みるからに高級感あふれるパッケージデザイン。
オリジナルのGold Lion真空管は、1980年ごろには生産が終了。オリジナル版は非常に高価なので、まだ安価にて手に入る 復刻版を購入。1本 5,621円 (2022年2月)でした。
GoldLionの名のとおり、ゴールドの獅子がプリントされています。
復刻版Gold Lion真空管は、現在ロシアで作られています。
左がGold Lion 右がトライオードTRV35標準でついていた中国製。なかのプレート構造の違いがわかります。
さっそく交換して視聴します。
音の艶やかさが違う
視聴したのはマイルス・デイヴィスのリラクシン。
- マイルス・デイヴィス(tp)
- ジョン・コルトレーン(ts)
- レッド・ガーランド(p)
- ポール・チェンバース(b)
- フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
という錚々たるメンバーで録音されたアルバム。契約の関係で、この「リラクシン」含めてアルバム4枚分を2日で録音し、マラソンセッションとよばれるものの中でも評価の高いアルバム。
GoldLion真空管に交換後、聴いたときは、あれっ そんなに変わらないな というのが正直な感想。
ただ、聴きすすめていくうちに、マイルスのトランペットが全面に際立ち、ポール・チェンバースのベースの音がボンボン響いてきた。
とくにトランペット、サックスの音の艶やかさが違う。部屋を暗くして目をつぶって聴いていると、すぐそこで演奏しているようで、グーッとひきこまれていく。
この違いは、ボリュームを絞って小音量にするとよりはっきりとわかる。
次は、あたまの銀色がくすんできている後列4本の出力管を交換したい。でも出力管の交換にはバイアス調整が必要でお店持ち込みだとか。
しばらくは、この真空管たちで楽しみたいと思います。