自転車通勤でほぼ毎日自転車に乗ってると、歩行者や自転車にぶつかりそうになってヒヤッとした経験あるはず。
自転車に乗る人すべてを対象とした自転車保険があるの知ってますか?さらに保険への加入が、義務化されてるって知ってた?
自転車保険の義務化についてちょっとまとめてみた。
自転車保険義務化とは
2013年7月神戸地方裁判所にて、自転車で女性にぶつかり意識不明とさせる事故を起こした子供の母親に9521万円の賠償命令がくだされました。
この判決以降も、自転車事故による高額の判決がいくつか出ました。この時代の流れをふまえ、
- 加害者にとって 高額な賠償でも補償できるように
- 被害者にとって 大きなケガでも補償を受けられるように
この2点を目的として、各地方自治体で自転車保険の義務化がすすめられています。
自転車保険の義務化がされている地域
2015年10月に兵庫件で自転車保険がはじめて義務化されて以降、近畿圏を中心に義務化が進んでいます。
「義務」と「努力義務」の違いは
上の図をみると、自転車保険への加入が義務の自治体と努力義務の自治体がありますね。どう違うんでしょう。
「義務」は、自転車保険への加入を義務とする。
「努力義務」は、自転車保険への加入を努めなければならない。
とされています。
また、自転車保険義務化の地域に住んでいなくても、その地域を通過するだけでも対象となり得ることもあるので注意です。
加入が義務の地域で加入していなかったら罰金?
加入義務化地域でも、自転車保険未加入者への罰則を定めている自治体はないようです。さすがに加入確認を全員にするのは難しいでしょうからね。
だからといって、自転車保険に加入しなくていいという考えではなく、なぜ義務化されるのか、もう一度目的を認識しておこう。自転車に乗る人だれもが加入する必要性があります。
どのような自転車保険に入ればいいのか
第十二条自転車利用者は、自転車損害賠償保険等(自転車の利用に係る交通事 故により生じた他人の生命又は身体の被害に係る損害を填補することができ る保険又は共済をいう。以下同じ。)に加入しなければならない。大阪府自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例
大阪府の条例では、自転車保険の加入を上記のように定められているように、事故の相手の損害を填補する保険への加入が義務付けられています。
つまり、被害者側に保証できる保険、個人賠償責任補償のついている保険への加入が必要となります。
また保証額についても注意が必要です。1億円ちかい高額な判例がでているので、最低でも1億円は保証してくれる個人賠償責任を選ぶことが最重要ポイントとなります。
自動車保険や火災保険のオプションもチェック
個人賠償責任保険は、自動車保険や火災保険のオプションとなっていることもあります。自転車保険に加入したら、すでに自動車保険のオプションで加入していた、なんてこともありえます。
そこで自転車保険に加入する前に
- 自動車保険のオプションで個人賠償責任保険に加入していないか
- 補償範囲が自転車も入っているか
- 保証額は1億円以上あるか
をチェック。
私が加入しているソニー損保の自動車保険の場合
わたしはソニー損保の自動車保険に加入してますが、オプションの保証で個人賠償特約も付けてます。
この個人賠償特約は、
- 自転車で人にケガをさせた
- 飼い犬が他人を噛んでケガをさせた
- お店で商品を壊してしまった
といった場合に保証されます。そして気になる支払われる保険金は、1事故で最大1億円まで、となってます。そしてさらに、保険始期日が2019年4月1日以降の契約は3億円まで、となるようです。
さらに保証対象は、被保険者とその家族となるので、こちらも安心ですね。
自動車保険に加入する、または更新するなら必ずつけましょうね。
月額200円から加入できる自転車保険もある
自転車は道路交通法では、自動車と同じ“車両”扱い。車を買ったら、自動車保険も必ず入りますよね?
自転車も同じ。自転車に乗っている誰もが、加害者になる可能性は大いに有り得ること。
自転車保険は安いものだと月額200円で入れるものもあります。
自転車保険への加入が義務されている地域の人も、そうでない人も、万が一に備えて、自転車保険への加入を真剣に考えよう。
芸文社 (2016-07-21)
売り上げランキング: 207,600