「世界一のジャズプレイヤーになる!!」を夢にサックスの腕を磨く宮本大。
仙台から上京し、夢にむかって仲間とともに、目標に向かって突き進んでいく。
映画「BLUE GIANT」観劇しました。
原作は未読なため、アニメでジャズってどうなの? って思ってた。スマン まちがってたよ。
ピアノ上原ひろみをはじめとした錚々たるメンツによる演奏は、まるでライブ会場にいるよう。
感動しました。
さっそく家に帰ってゴソゴソとレコードを引っ張り出して聴いたのがこの3枚。
BLUE GIANT観劇後のジャズ初心者に超おすすめしたい名盤たちです。
SonnyStittソニー・スティット / Blows The Blues
「BLUEGIANT」劇中にも名前が登場したSonny Stitt。Sonny とくれば、Rollins とこないところが、乙ですね。
このアルバムはタイトルにもあるようにブルース集。
SonnyStittは、Charlie Parkerと演奏スタイルが似ていると言われ続けてきた。Charlie Parkerはビバップ奏法を極めたと評価されたのに対して、SonnyStittは、「モノマネ」などというレッテルを貼られてしまう。
同じ時代に2人の天才が存在したが故におこった悲劇。
しかし、Blows The Bluesが出る頃には、Charlie Parkerとの比較論は終焉をむかえており、演奏スタイルもブルース調に変わっていった。
本作も前編ブルースではないが、非常にメロディアスで優しいブルースを聴くことができる。
John Coltrane ジョン・コルトレーン / 至上の愛
ジャズ・ジャイアントの一人。ジョン・コルトレーン。
ジャズをあまり知らない人でも、名前の響きだけは聞いたことのある人も多いのでは。
そして『至上の愛』はジョン・コルトレーンだけでなくジャズを代表する名盤ともなっている。
『至上の愛』は、4つのパートからなる組曲となっていて、それぞれのパートでジョン・コルトレーンのスピリチュアルへの探求が表現されています。
言葉にすると、ちょっと宗教がかって怪しい感じもしますが、ジョン・コルトレーンの音楽的な才能が溢れ出るほどつまった1枚。
映画「BLUE GIANT」に登場するJASSの楽曲も、このアルバム内の音に近いものを感じます。
必聴です。
Charlie Parker チャーリー・パーカー ストーリー・オン・ダイヤル
チャーリー・パーカーは、ジャズを語るうえで必ず名前がでてくるサックスプレイヤー。
チャーリー・パーカーがトランペット奏者ディジー・ガレスピーとともに、1940年代後半から1950年代前半にかけて確立したビバップ奏法。
ビバップ奏法は、高速で複雑なフレーズや即興演奏など個人のテクニックを全面に出したジャズの奏法。
それまでのビッグバンド編成から、誰もがソロをとるような小編成スタイルにかわっていきました。
チャーリー・パーカー全盛期の録音が残っているのが『ストーリー・オン・ダイヤル』。
失敗録音もチャーリー・パーカーのソロが秀逸で録音として残っていたり、録音後に自室のホテルで火ををつけたセッションも残されていたり、と破天荒だったチャーリー・パーカーそのものが詰まった1枚。
ジャズの名盤は他にもたくさんある
今回は、映画「BLUE GIANT」公開にあわせてサックスプレイヤーに焦点をあててみました。
でもジャズの世界はこんなものじゃない。
ピアノだとバド・パウエル、ビル・エヴァンスなどドラムならアート・ブレイキー などなどジャズ・ジャイアントと呼ばれる巨匠はたくさんいる。そして名盤と呼ばれるアルバムも。
そしてジャズを聴く人の数だけ、オレのワタシの1枚 がある。
ジャズの世界は無限大。
自分好みの音探しにでかけよう!
「BLUE GIANT」
「BLUE GIANT」は、2013年より「ビックコミック」にて連載された石塚真一 原作の漫画。現在はアメリカを舞台とした「BLUE GIANT EXPLORER」が連載中。 演奏の描写は「音が聞こえてくる漫画」として評判をよび、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 大賞 など数々の賞を受賞している。
映画「BLUE GIANT」は、漫画の「So Blue」出演を目指すストーリーをベースにしている。 2023年2月17日公開。 映画 「BLUE GIANT」
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